中小企業経営力強化資金のメリット・デメリット
今、一番おすすめの創業融資といえば、日本政策金融公庫の「中小企業経営力強化資金制度」です。
この融資制度の最も大きなメリットとしては、「超低金利」ということです。
今までの新創業融資制度では3.8%程度であった金利が半分以下となっています。
日本政策金融公庫の早い融資審査というメリットを受けつつ、「超低金利」で資金調達できる
というのは、起業家にとって大きなメリットです。
また、新創業融資制度のメリットの一つであった、「無担保、無保証」という条件は、
「中小企業経営力強化資金制度」でも利用することができます。
そして、もう一つのメリットは、「自己資金要件がない」ということです。
もちろん自己資金が必要ないというわけではありませんが、自己資金の不足で融資の
申込をあきらめていた人にも、この制度であればOKとなる可能性があるのです。
ここまでメリットについて書いてきましたが、デメリットはないのでしょうか?
もちろんデメリットもあります。
一つは、「定期的に経過報告が必要」ということです。
この融資制度を利用する場合には、半年ごとに「認定支援機関へ」、1年ごとに
「日本政策金融公庫」への報告が必要とされています。
ただ、認定支援機関を兼ねた顧問税理士であれば、それほどの手間が発生する
わけではありませんので、安心してください。
そして、もう一つのデメリットは、「繰り上げ返済ができない」ということです。
この制度を利用した場合には、早期返済が認められていません。
つまり、一度借りたら最後まで予定通りに返済していくことになります。
これらのデメリットを考慮しても、メリットの方が大きいと個人的には考えています。
またこの制度を利用する場合には、認定支援機関が収支計画書等に署名、押印する
ことになっているため、信頼性が上がり、融資の成功率が高くなると言えます。
弊所も認定支援機関となっておりますので、ご相談下さい。