「儲ける」と「儲かる」の違いとは?
「儲ける」と「儲かる」、たった1文字の違いですが、経営的に見ると
大きな違いがあります。
「儲ける」とは、ビジネスを通して利益を上げることです。
積極的に仕掛けて売上を上げることです。
会社は儲けなければ継続していけませんので、「儲ける」は
必要なことです。
しかし、「儲ける」というのはその都度アクションを起こすことであるため、
最初はいいですが、息切れしてしまう可能性も高いのではないでしょうか?
例えば、ベンチャー企業などで一発大きく当たった会社でも、知らないうちに
消えていたりすることがあると思います。
いかに「儲ける」を継続していくことが難しいということだと思います。
一方、「儲かる」はどうでしょうか?
「儲かる」というのは、その都度「儲ける」という状態から、自然と「儲かる」、
結果として「儲かる」、自動的に「儲かる」という状態をつくっていくことです。
そのための仕組みづくりをすること、これが「儲かる」ということです。
ネットでこんな言葉を見つけました。
「儲けるは欲、儲かるは道」
この言葉の意味するところは、「利己」と「利他」の違いかもしれません。
いかに自分達が儲けられるかを第一に考え、ビジネスをし、利益を出していこう
というのが利己であり、「儲ける」ではないでしょうか。
欲があることは決して悪いことではありません。
特に起業時点での強いパワーの源は欲であることが多いと思います。
ただ、会社や事業を長く続けていこうと考えると、欲だけで長続きさせることは
難しいと言えます。
それに対して、「儲かる」というのは、自分たちのことよりも相手の役に立つ
ことをしよう、困っていることを解決してあげようという気持ちでビジネスを
することです。
その結果、お客様から喜ばれ、利他の結果として「儲かる」というわけです。
「儲」という感じは、「信」と「者」に分けることができます。
信者=ファンを創ることが、「儲かる」につながるということだと思います。
そして、道を追求していくために「理念」が大切なのだと考えています。
二宮尊徳の言葉にこういうものがあります。
「道徳なき経済は罪悪であり、経済なき道徳は寝言である」
個人的に非常に本質をついた言葉と感じました。
経営とは実務なので、戦略がなければやっていけません。
一方で、経営は理念が無ければ、犯罪まで犯すようになるので、経営をする
資格がないということです。
つまり、理念や哲学がない経済活動は、利益を出すためなら何をしてもいいという
考え方を生んでしまう危険があるのです。
世の中で頻繁に起こる企業の不祥事は、正にこういうことが原因だと思います。
長く会社を存続していくためには、「信用」「信頼」が不可欠です。
それを長く維持するためにも、「理念」は欠かせないのではないでしょうか。
「儲かる」会社になるために、「理念」という会社の土台を固めていきましょう。
ご相談は無料ですので、まずはお気軽にご連絡下さい。