利益は目的ではない?
会社を経営している社長であれば、誰でも利益を増やしたいと思っていますね。
そもそも利益とは何でしょうか?
あなたの会社では利益をどのように定義していますか?
利益を事業の目的と考えている人もいるでしょうが、私は異なる理解をしています。
ピーター・ドラッカーは事業の目的とは「顧客の創造」であり、利益が目的となる
ことはあり得ないと言っています。
それでは、利益とは一体何なのか?
利益は結果であり、目的を遂げるための「条件」なのです。
会社を存続し続けるためには、利益を上げ続けることが必要です。
だから、利益はそのための「条件」と位置付けられるのです。
言葉の定義をしたところで、何が変わるのかと思うかもしれませんが、
意味づけをすること、組織の中で定義を共有することはとても重要です。
これまで企業の不祥事がメディア等で多く取り上げられてきましたが、
なぜあのようなことが起きてしまうのでしょうか。
それは、利益が目的化してしまい、そのためならやむを得ないといった
考え方が正当化されてしまったからだと思います。
だからこそ目的に何を置くかということがとても大切なのです。