突然税務調査官が会社にやってきたら・・・
突然、税務調査官が何の予告も無し会社にやってきたら、
あなたはどうしますか?
通常の税務調査は、事前に連絡があり、日程調整をした上で
調査が行われるのですが、事前の連絡なしにいきなり来る
場合もあるのです。
特に、飲食店や美容室など「現金商売」をしている会社が対象と
なることが多いのですが、現金商売以外の会社でも突然来ることは
あります。
この突然の調査を、「無予告調査」や「現況調査」と呼んだりします。
この時、動揺して税務調査を優先させてしまう社長の気持ちは理解
できますが、「税務調査を開始させず、日程調整をする」という
選択も可能なのでぜひ覚えておいてください。
例えば、その日に社長、又は税理士に大事な予定が入っている場合、
その予定を別の日に移動させてまで調査を受ける必要はありません。
つまり、調査官が「今すぐ税務調査を始めたい」と言っても、
「今日は都合が悪いので、また今度にしてください」と反論することは
問題ないのです。
無予告調査が来た場合に必ず守って欲しいことがあります。
それは、調査官を「社内に入れない」ということです。
調査官に「入っていいですか?」と聞かれ、「どうぞ」と社内に
通してしまったら、調査が始まってしまいます。
「入っていいですか?」と聞かれた場合には、「顧問税理士に
連絡しますので、そのまま少々お待ちください」と答えるように
しましょう。
会社の外で調査官を待たせることに問題はないので、安心して下さい。
ここで重要なポイントは、社員にも徹底しておいてほしいということです。
もし社員の人が何も知らなければ、普通の感覚で社内に通してしまいますよね。
そして、調査官を社外で待たせた状態で、すぐに顧問税理士に連絡を取りましょう。
一番いいのは、顧問税理士が調査官と電話で話し、別の日にして欲しいと交渉
することです。
しかし、場合によっては税理士と連絡がつかないケースもあると思います。
そんな時には、まずは「今日は予定があるので、税理士と日程の調整をして後日
連絡します」と調査官に伝えましょう。
おそらく調査官も無予告で来るぐらいなので簡単にはひかないと思いますが、
調査官の説得に負けてはいけません。
日程の再調整を伝える上で大切なポイントは、「調査を断っているわけではない」
ということをアピールすることです。
今日は、予定があって無理だけど、調査を拒んでいるのではないことをしっかり
訴えることが重要です。
税務調査を拒んでいると受け取られてしまうと、法律違反になりかねないからです。
突然、調査官がやってきたら動揺して頭が混乱するかもしれません。
その気持ちはよく理解できます。
こういう緊急の時に冷静に対応するためにも、無予告調査の対応方法を知っておく
ことが必要です。
そして、事前に「無予告調査が来たらどうするか」を顧問税理士と相談して
おきましょう。