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リースが有利?借入が有利?

リース派ですか?それともローン派ですか?

中小企業の社長の中には、とてもリースが好きな人がいます。
設備投資は何でもリースにしたいという人もいます。

なぜだと思いますか?

その理由と聞いてみると、

「購入すると資産になってしまうが、リースならリース料として全額が
経費になるから節税になる」ということなのです。

ちょっと待ってください。
果たして本当にそうでしょうか?

実は、リースでもローンで購入しても最終的に経費になる金額は
ほぼ同じなのです。

何が違うかというと、経費化する期間です。

リースの場合には、リース期間を法定耐用年数よりも短くできるため、
購入するよりも少し短期間で経費化することができるように思えます。

ただ、購入の場合でも通常「定率法」という方法で減価償却費という経費を
計上することができ、むしろ初年度の経費算入額は購入の方が大きいことの
方が多いのです。

つまり、リースだから節税になるというようなことはなく、節税を理由にした
リース契約はあまり意味がないと言えます。

しかもリースの場合、途中で解約すると多額の違約金が発生することがあるので、
注意が必要です。

リース契約する時には、必ず確認することをおすすめします。

また、ローンで購入した場合には、ローン期間が終了した後は支払いが発生
することなく、使用し続けることができます。

しかし、リースの場合には、リース終了後も使用する場合には、再リース料を
支払ったり、買い取りをする必要があります。

ちなみにリース会社は、この「再リース料」で儲けているのです。
この再リース料を加味すると、ローンで購入するよりもコストは高くなる
可能性が高いでしょう。

それでは、どういう場合にリースを活用するべきなのでしょうか。

個人的には二つの考え方があると思います。

一つは、技術の進歩が早く、リース期間が終わるころには、新しいものに
買い替える必要があるようなものです。

例えば、医療機器で数年もたてば最新のものに変えないといけないような
ものであれば、リースを活用した方が良いかもしれません。

もう一つは、担保枠や融資枠の温存用という面です。

設備投資をする時に、金融機関の融資枠を使わずに済みますので、その分
他の融資にまわすことができるというメリットはあります。

節税をしてお金を残すつもりが、逆にお金を減らしているかもしれません。

リースを活用する場合には、メリット、デメリットを考慮した上で実行しましょう。

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