潰れにくい強い会社になるためには
会社設立から現在までの利益の蓄積はいくらありますか?
これを知るためには、貸借対照表の右下、純資産の部の中にある「利益剰余金」の
金額を見ることでわかります。
この数字は、会社を設立してから今までの利益の累積を表しています。
会社に内部留保した利益の蓄積です。
今、自社のこの金額を見てどのように感じたでしょうか。
人によっては、「これまでよく頑張ってきたな。これからも、さらに頑張っていこう」と
思ったかもしれません。
また、ある人によっては、「設立から10年近く経つのに、これだけしか増えていないのか」
とショックを受けた方もいるかもしれません。
利益剰余金の金額が少ないのはどうしてなのでしょうか。
そこには、いくつかの理由があります。
・実際に、ほとんど赤字の期ばかりで儲かっていなかった。
・それなりに儲かっていたはずなのに、過度な節税により、内部留保できていなかった。
・配当金や役員賞与を多くしてきたため、内部留保がない
いずれにせよ、この利益剰余金という内部留保の充実が、いざというときでも潰れない
強い会社をつくっていきます。
なぜなら、自己資本という返済の必要のないお金が増えていくからです。