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会社を潰さないためには、B/Sが重要です。

今回の投稿は「資金別貸借対照表」の続きになります。

損益資金、固定資金、売上仕入資金、流動資金という4つの色に
分けることで、会社の財務体質を捉えることができるというところ
まで紹介しました。

この資金別貸借対照表を活用する目的は、現在の財務体質を把握
することもそうなのですが、もう一つは、将来の資金目標を設定
することです。

おそらく利益目標を立てている会社はあると思いますが、資金目標
まで立てている会社は少ないのではないでしょうか。

ただ、漠然と資金目標や対策を考えるといってもよくわかりませんよね?

だから、資金別貸借対照表を使って、どの資金が現在どのような
状態になっていて、どこに手を打っていくのかを考えるのです。

そして何年後には資金をどういう状態にしていたいかという目標を
設定するのです。

4つに分けるからこそ、会社の資金構造をつかむことができ、
未来の資金対策が見えてくるようになります。

まさに、会社にお金を残すためには必須のツールと言えると思います。

本来は実物を使って説明できるとよりわかりやすいのですが、
メルマガの都合上、言葉のみでの説明となってしまうため、
その点はご理解下さい。

ぜひ一度、顧問税理士に依頼して作成してもらうことをお勧めします。

それでは、それぞれの資金が表す意味や見方について一緒に見て
いきましょう。

ただ一度に全ての資金の説明をしてしまうと混乱してしまうと思う
ので、今日は「損益資金」と「固定資金」に絞って説明をしていき
ますね。

まずは、「損益資金」からです。

損益資金というのは、会社の売り買いの取引により獲得してきた資金、
すなわち本業の活動により獲得してきた資金を表しています。

これは会社が設立されてから現在に至るまでに獲得してきた資金の総額に
なります。

つまり、この損益資金のプラス金額が大きければ大きいほど、本業で
多くの資金を獲得できてきたということがわかります。

反対に、もし損益資金がマイナスの状態であれば、本業でプラスの
資金を生み出せていないために、他の資金でカバーしてお金をやり
くりしているということになります。

これでは資金が不安定な状態です。

この損益資金は必ずプラスを目指す必要があります。

続いて「固定資金」です。

固定資金というのは、長期的な資金の出入りを表しています。

長期借入金や資本金のように「長期的」に利用できる資金と、建物や
機械設備などのように一度購入してしまうとすぐには換金できない
ものとのバランスを表しています。

この固定資金については単純にプラスが良いとか、マイナスが悪いという
判断はしません。

固定資金がプラスということは、設備や在庫への投資を資本金や借入金の
範囲内で賄えているという状況です。

確かに返済義務のない資本金で多くを賄っているのであればいいですが、
逆にほとんどが銀行からの借入金という場合であれば、良い状態という
わけではなくなります。

また、仮に固定資金がマイナスだとしても、損益資金のプラスの範囲内で
十分賄えているような状態であれば問題ありません。

大切なことは、設備投資などの運用が損益資金のプラスの増加として反映
されているかどうかです。

ただ、固定資金がマイナスで、かつ損益資金もマイナスの場合は資金的に
とても危険な状況にあります。

なぜなら、この二つの資金のマイナスを売上仕入資金や流動資金で
補てんしていることになるからです。

会社は赤字だから倒産するのではありません。
お金が足りなくなったから倒産してしまうのです。

会社にとってお金は人間の血液と同じです。

ですが、多くの中小企業は損益計算書で今期売上がどれぐらいか、利益は
いくらかを気にする会社は多くても、貸借対照表まで気にする会社は少ない
と思います。

損益計算書の数字は社員全員で創りあげていくものですが、貸借対照表に
表れてくる科目と数字は、社長のこれまでの意思決定の結果が表れてきます。

会社にお金を残したい、若しくは会社を潰さないためには、貸借対照表の
活用が欠かせません。

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