中退共への加入をすると・・・
この制度は、「中小企業退職金共済本部(中退共)」という国の運営する機関に毎月掛け金を支払えば、
従業員が退職したときには会社に替わって中退共が退職金を支払ってくれるという制度です。
掛け金は従業員ごとにいくら掛けるか決めることができ、その金額は5千円から3万円まで
16種類の中から選ぶことができます。
この掛け金は全額が経費になり節税になるわけですが、1年間は国が掛け金の一部を助成してくれるという
制度もあります。
ただし注意点が2点あります。
1.「従業員全員を加入させなければいけない」
2.「役員は加入できない」
ということです。
本当に従業員の福利厚生のためにある節税方法と考えるのが良いでしょう。
ただ、自己都合で退職した従業員にも退職金が支払われることになるという面もあります。
心情的に納得できないようであれば、民間の生命保険会社の福利厚生プランを活用するのも一つの方法です。
民間の保険会社の場合は、全額が経費となるわけではないので、その点は注意する必要があります。
それぞれメリット、デメリットを考慮した上で加入することが大切なポイントです。